1秒で読む会社四季報の読み方①

バリュー(割安株)投資法につづいて、私が行っている四季報活用の個別企業の分析法を解説します。

 特に難しいことではありません。ただ、会社四季報の財務欄の株主資本比率、資本金と利益剰余金をパラパラ見るだけです。

 なぜ資本金と利益剰余金に注目するかというと、利益剰余金にはその企業が設立以来利益としてあげた額の一部(内部留保額)が示されているからです。
 つまり、その企業の総合力(業界の参入障壁やその企業のコアコンピタンスなど)によって、どれだけこれまで利益を挙げてきたがが分かり、今後継続して利益を確保し続けてくれるのかのおおよその傾向が分かります。

(例)
・資本金の10倍もの利益剰余金がある会社。これまで十分利益をあげてきており、今後もその可能性が高い。
・資本金は大きいが、利益剰余金が少ないもしくはマイナスの会社。トータルすると利益を全く(ほとんど)上げておらず、今後も利益を確保できない可能性が高い。

・「何十年もかけて積み上げた多額の利益剰余金(内部留保)があるのに、ここ2~3年は市場環境によって赤字を出し株価が安い」企業は、株価が企業価値に対して割安になっている可能性があり、投資する価値があるかも。
・「何十年かけて積み上げた利益剰余金(内部留保)はほとんどないのに、ここ2~3年は調子が良く利益が高く、株価も高い」会社は株価が企業価値に対して割高になっている可能性があり、投資するには要注意。
 などの見方で個別企業の判断をしています。

※以上は会社四季報を企業判断をする上での、最初の段階の判断です。実際に投資をするうえでは、過去数年の損益計算書と貸借対照表を詳しく見て、じっくり判断をする必要があります。


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