長期投資と分散投資

資産運用の鉄則として「長期投資」と「分散投資」が重要だと言われています。そして最も重要なことは、長期投資と分散投資を別々に考えるのではなく、「長期投資かつ分散投資」することだと思います。

例えば日本株式は、バブル期の日経平均約4万円から09年5月現在約9千円と、約20年をかけて約75%下落しています。つまり、いくら20年間の長期投資をしても、資産額が75%も下落することが現実にはあるのです。

また、08年後半からの世界金融危機では、日本株式・海外株式ともに数ヶ月で半値近くに暴落しました。原油価格も1バレル140ドルから50ドルに暴落しました。先進国国債の価格は、世界各国の金利低下もあり上昇しましたが、急激な円高で円ベールでは下落しました。日本や世界のREIT市場も、株式相場と共に半値以上暴落しました。つまり、いくら日本内外の株式・債券・不動産に分散投資をしても、08年後半からの金融危機場面では、資産が大幅に減少したことになります。

つまり、長期投資と分散投資に徹しても、どちらかだけでは効果を発揮しない時期があります。

しかし、長期投資と分散投資を合わせて活用する場合、利回りはより安定します。例えば、日本株式・海外株式・日本国債・先進国国債に分散投資する場合、20年以上の単位で見るとほとんどの場合、元本割れをせず収益を上げています。

株式・債券・不動産・商品など、値動きが異なる分野に十分分散投資した上で、10年以上の長期投資に徹することが重要なことだと思います。

また、ETFやインデックスファンドをうまく活用すると、個人投資家にもそのような合理的な投資が十分可能だと思います。


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