原発事故後の電力会社株価暴落について

東日本大震災・福島原発事故以来、電力会社株価が暴落しています。

【9502】中部電力(株) 2100円→1,240円  PBR0.57倍
【9508】九州電力(株) 1900円→1,179円  PBR0.52倍
【9509】北海道電力(株)1700円強→1,164円 PBR0.60倍
【9504】中国電力(株) 1700円強→1,108円 PBR0.61倍 

各社の原発停止による火力発電所燃料費の増加や東電賠償金支払いに伴う基金拠出などが主な要因だと思います。

原発事故までは電力会社の株価がPBR0.6倍前後になるとは誰も予測していなかったと思います。

株価が暴落すると、適正価格かどうかより、株価が下がっていること自体に非常に注目が集まります。

また、自分の意識も「もっと下がるのではないか」との恐怖感に捉われる可能性が高いと思います。

こうゆう時こそ、「賢明なる投資家」のように、状況を冷静に捉える必要があると思います。

つまり、東電以外の電力会社は今後も収益が悪化する可能性が高い。それを見越して現在の株価が高いのか低いのかを個人個人が客観的に考える必要があると思います。

私の感覚では、
・現在も将来も生活するうえでは電力は必要
・現在の危機状況は数年後には解消し、平時に戻っている可能性が高い
・ただ、現在より収益は悪化し、配当も下がる可能性がある
と考えます。

それを含めて考えると、現在のPBR0.6倍前後の株価は低すぎるのではないかと思います。

今後多少収益は下がっても、解散価値の6割水準は以上の価値は電力会社にはあると思います。

10年後から振り返ると、現在の電力会社は絶好の買い場だったと思えるかもしれません。

※東電については将来予測がつきませんので、株価がいくらであっても買わないほうが無難だと思います。

NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信(1627)

NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信(1627)

電力・ガスに属する銘柄で構成された株価指数に連動するETFです。

福島原発事故以来、2007年には1万4千円前後だった価格が、5700円程度と半額以下になっています。

東電の株価暴落が主因ですが、福島以外の原発停止による各社の燃料費負担増などが主な要因です。

今後も各社の原発再開の見通しが読みづらい中では、株価の急回復は難しいと思います。

ただ、客観的長期的にに見ると、東電以外の電力会社の株価は少なくとも割高水準ではないと思います。

数年後、平時状態に戻った際には、原発事故以前の株価に戻ることも考えられます。

それを見越して、電力会社株価に連動するのETFを購入しておくのも一案だと思います。

・NEXT FUNDS 電力・ガス(TOPIX-17)上場投信(1627)
信託報酬 年0.336%
管理会社 野村アセットマネジメント

日本国債変動10年型

日本国債変動10年型の金利が2011年7月発行分から大きく変わります。

以前は基準金利から0.8%引いた金利が適用されていました。
今回からは基準金利掛ける0.66が金利水準となります。

【従来金利】1.19%-0.8%=0.39%
【新金利】1.19%×0.66=0.79%

直近の金利水準でみると、倍近くの金利となり、個人投資家にとってはメリットがあると思います。

また、変動金利タイプのため、今後金利水準が上昇した場合にそれに合わせて金利が上がります。

元本保証、途中換金可能を考えると、安全性を考える方にとっては、良い商品だと思います。

ただし、基準金利が2.37%を超えた場合、従来の計算式の方が金利が高くなります。

少なくとも、余裕資金を銀行預金や国内債券型インデックスファンドなどに投資されている方は、直接この国債を買った方が利回りは高くなるので良いと思います。
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