個別株(広東電力と華能国際電力)

欧米財務・金融不安を発端に、世界同時株安が進んでいます。

投資家のリスク許容度低下から、新興国株式も下落しています。

特に注目したいのが、中国株の広東電力と華能国際電力です。

中国ではインフレ懸念から電力販売価格を低めに誘導しています。石炭・石油などの原料が高騰しているため、中国の電力会社は利益を出せない環境に陥っています。

それにより、中国の電力会社の株価は数年来の安値となっています。

広東電力(広東省の電力会社) 
株価 2.9HKD
PBR 0.63倍
PER 8.5倍
株価水準 2000年後半と同水準。直近高値は2007年の約9HKD。

華能国際電力(中国トップの電力会社)
株価 3.3HKD
PBR 0.71倍
PER 9.8倍
時価総額 1160億円
株価水準 2003年と同水準。直近高値は2007年の約10HKD。

今年は上記の理由でかなり減益が予想されているため、PERは信用できません。ただ、株価純資産倍率(PBR)で見るとかなり割安水準にあると思います。

中国の電力需要はいまだ急激に伸びていますので、今後も売り上げ増加見込まれます。電力販売価格は中国政府が決定するため、今後の利益増加は政府決定に依存します。

ただ、国の社会インフラを担う根幹企業として、今後も重要な役割を果たしていくと思われます。急激な値上がり益を求めず、数年数十年と長期投資をするには、現在はよいタイミングだと思います。

また、現在1ドル77円とかなり円高水準にあります。海外の資産を安く買えるチャンスだと思います。
このタイミングで海外投資を進めるのも良いと思います。

欧米財務・金融不安と世界同時株安について

欧米の債務問題に端を発して、世界同時株安が進んでいます。

それにつられて、日本株も下落し日経平均は約9千円まで下落しています。

この水準では、東証1部の平均PBRが約1倍、配当利回り平均は約2%となっています。

10年国債利回りが約1%ですので、国債利回りより株式配当が1%も高い水準となっています。

欧米の金融不安、景気後退のリスクは当面高いものの、現在の株価水準を冷静に考えれば、適正水準以下の株価だと思います。

短期の株価変動に一喜一憂せず、10年20年と長期保有できる方にとっては、久しぶりの買いのチャンスだと思います。
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