個別銘柄分析 フジ・メディアホールディングス(フジテレビ)

このサイトでは、ETF・インデックスファンドを活用した分散投資の紹介が基本テーマですが、個別銘柄分析方法とその実例も若干紹介したいと思います。

企業分析方法の基本は「個別銘柄分析方法」を参照して下さい。

フジ・メディアホールディングスはフジテレビ・ポニーキャニオンなどを抱える、日本トップクラスのメディアグループです。

2008年後半からは世界同時不況のあおりを受け、広告出航が激減し、株価も大幅に下落しています。PBR(株価純資産倍率)も1倍を割り込んだ水準で長く低迷しています。

そのフジ・メディアホールディングスを、グレアム流の簡易企業価値分析に当てはめると、以下の計算になります。
(2009年3月決算の貸借対照表数字)※単位 百万円
流動資産 294、369
固定資産 389、153
負債総額 230、127
発行済株式数  2,364,298株
企業価値参入掛率を流動資産を0.7倍、固定資産を0.5倍とすると
解散企業価値=(294、369×0.7)+(389、153×0.5)-230、127
      =206、058+194、576-230、127
      =170、507
一株当りの解散企業価値=170.507百万円÷2、364、298株
           =72、117円


単純に流動資産の0.7倍、固定資産の半分を企業価値と仮定した場合の、一株当りの企業価値は72117円になりました。

2009年前半には株価は大幅に下落し、一時10万円に迫った時もありましたので、上記計算の企業価値にかなり接近していました。

日本トップクラスのメディアグループが流動資産と固定資産の一部から全負債を差し引いた金額近くで売られていることは、異常な安値水準だと思います。

おそらく、景気の長期低迷によるTV広告出稿額の減少とネット広告などとの競争激化などが嫌気されて、株価が10万円近くの安値に置かれたのだと思います。

グレアム流企業価値分析を行った方は、株価が10万円を割った場合、「株価は割安水準にある」と判断して、勇気を持って買い進むことができると思います。

※以上の企業価値分析は、貸借対照表(バランスシート)上のみを分析対象としており、業種・企業規模・収益力・技術力・今後の成長性などは全く分析対象には入れていません。それらの要素をどの割合で企業価値分析に含めるのかは、投資家個人の好みによると思います。

ただ、上記のように流動資産と固定資産の一部のみを企業価値分析に参入する方法は、最も保守的(堅実的)な計算方法だと思います。

個別銘柄分析方法

グレアム流の企業価値分析方法は、流動資産から負債を差し引いた額が企業の解散価値(正味価値)という単純なものです。

企業価値=流動資産-全負債

この計算では、企業が解散したあと、実際に株主持分として残る資産に近い額が算出されます。

その意味では、BPS(一株当りの純資産額)やPBR(株価純資産倍率)を用いて企業分析をするより、保守的(堅実的)な視点から企業価値を算出できます。

PBRだけで企業分析をする場合、負債額は全く評価していないため、PBRが低くても実際に企業が解散した場合、資産のほとんどを負債に差し押さえられ、株主に返還される資産はほとんどない場合も考えられます。

ただし、現在、流動資産から全負債を差し引いた額より、時価総額が低い企業はほとんどないと思います。

そのため、加味する資産を流動資産だけではなく、固定資産の一部も加える方が現実的だと思います。

企業価値=流動資産+(固定資産×0.5)-全負債

固定資産をどの程度企業価値に参入するかは、固定資産の内容(土地or建物or関連会社株式or無形固定資産など)によって掛率を変えるとよいと思います。
現金化しやすい度合いに合わせて、
土地 0.7倍
建物 0.3倍
関連会社株式 0.5倍
無形固定資産 0倍
など設定するとよいと思います。


また、流動資産にも売掛金などが現金化できるか不明の資産もあるため、0.7倍などの掛率を設定して計算すると、より保守的な企業価値分析ができると思います。

(例)
流動資産 100億円
固定資産 100億円
負債   50億円
株式数 100万株
流動資産の掛率を0.7倍、固定資産の掛率を0.5倍と仮定する。
企業価値=(100億円×0.7)+(100億円×0.5)ー50億円
    =70億円
一株当りの企業価値=70億円÷10万株
         =7000円
となります。

そして、株価が7000円を下回っている場合、解散企業価値を下回っているため買った方がいいという判断ができます。また、株価が7000円を大きく上回っている場合、買い控えるという判断ができます。

※以上の企業価値分析は、貸借対照表(バランスシート)上のみを分析対象としており、業種・企業規模・収益力・技術力・今後の成長性などは全く分析対象には入れていません。

それらの要素をどの割合で企業価値分析に含めるのかは、投資家個人の好みによると思います。ただ、上記のように流動資産と固定資産の一部のみを企業価値分析に参入する方法は、最も保守的(堅実的)な計算方法だと思います。

フォーカス(集中)投資について

世界的著名投資家・ウォーレンバフェット氏の投資哲学の内、個人投資家が真似できない投資方法はこのフォーカス(集中)投資だと思います。

バフェット氏は投資する企業についてとことん調べて、投資すると決めたら資産の中野かなりの割合を投資することもあります。その企業情報の収集と的確な分析がバフェット氏の最大の武器だと思います。

ただ、個人投資家では、投資企業について深く研究する情報も時間も分析方法も持ち合わせていない方がほとんどだと思います。そのため、バフェット氏より投資判断が鈍くなり、結果として投資が失敗するケースも多いと思います。

個人投資家には、そのような鋭い洞察力がないため、個人的にはインデックスファンドやETFを活用した分散投資が有効だと思います。

例えば、TOPIXに連動したETFを買う場合、個別企業研究は全く必要ありません。

企業研究する時間を、家族とのだんらんの時間など、別の時間に当てた方が、個人にとっては良いと思います。

そのため、このサイトではインデックスファンドやETFを活用した投資方法について解説しています。


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株価を無視するには

人間は株価がちょっと上がると売りたい欲求が膨らみ、ちょっと下がると買いたい欲求が膨らむ傾向があります。人によってはその逆の傾向もあります。

長期投資を考える上では、そのような余計な取引をしないためにも株価を無視することが重要だと思います。

株価を無視するために最も重要なことは、信頼できる企業株を十分安いと納得できる価格で買うことだと思います。
つまり、将来売りたくなるような会社を買わないことと、価格を十分吟味した上で買うことが大事だと思います。
自分が10万円の価値があると評価した株が5万円になったとしても、自分が10万円の価値があると考えた理由・計算式が間違っていなければその企業は10万円の価値があると思い込むことができます。

つまり、市場より自分の方が正しく企業価値を判定していると自信があれば、現在の市場価格は無視してもよい対象になると思います。また、自分が判定した価格より明らかに安ければ、追加を購入することもできます。

古典的名著「賢明なる投資家」では、市場価格が適正以上に暴騰・暴落を繰り返すことを「市場は躁うつ病患者」であり、「ミスターマーケット」と呼んでいます。

ミスターマーケット以上に企業価値を適正に判定できていると自信を持てるほど、投資を行う前に十分企業研究を深めることが重要になります。


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個人投資家の有利な点

個人投資家の有利な点は、短期の運用パフォーマンスを無視できることです。

プロの投資家は、他者からお金を預かって投資をしているため、毎年・4半期・毎月ごとなど、常に投資成果を求められます。投資成果が上がらなければ、プロとして失格とみなされ、職を失うことにもなりかねません。

そのため、プロの投資家(ファンドマネージャー)は常に投資成果を上げる義務を背負わされています。

それに比べ個人投資家は、自分のお金を使って投資を行っているため、損をしても自分のお金が減るだけです。一切他人には迷惑をかけていません。

誰からも、「至急損失を取り戻せ」などと言われないため、損をしても塩漬けにして回復するまで待つなど、のんびりとした投資姿勢を持つことができます。

その結果として、不必要な短期売買を繰り返すこともなく、悠然とした長期的投資を行うことができます。

デイトレードの場合、このような個人投資家のメリットを生かせないため、個人的には優良企業への長期投資の方が良いと思っています。


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投資目的

投資を続ける上で重要な点は、軸がブレずに投資を続けることです。

例えば長期投資を目指しながら、ついつい短期売買をしてしまったり、逆に短期売買をする予定が塩漬けになってしまったりするケースがかなりあると思います。

そうならないために重要なことは、投資をする目的をはっきり決めて、紙に書いておくことです。

例えば、子供の大学入学金・学費を確保するため、10年間積み立て運用する場合、ここ1~2ヶ月程度の株価の変動はほとんど無視できると思います。

毎日新聞の株価欄を見て一喜一憂するより、毎月定額を地道に積み立て株価は無視する方が精神衛生上も良いと思います。

また、株価を毎日チェックするとどうしても売買したい欲求に負け、本来必要の無い株売買を行うことがあります。株価を無視することで、このような本来必要のない売買をしなくて済みます。


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年代別おすすめポートフォリオ

投資する年齢によって、どれだけリスクをとって投資できるかがおおまかに決まっています。一般的には「100-年齢」%の割合は株式などのリスクの高い資産に投資して良いと言われています。

20代
100-20=80%を株式投資。残り20%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 40%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 10%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 40%
・世界債権 STAMグローバル債券 10%

30代
100-30=70%を株式投資。残り30%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 35%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 15%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 35%
・世界債権 STAMグローバル債券 15%

40代
100-40=60%を株式投資。残り40%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 30%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 20%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 30%
・世界債権 STAMグローバル債券 20%

50代
100-50=50%を株式投資。残り50%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 25%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 25%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 25%
・世界債権 STAMグローバル債券 25%

60代
100-60=40%を株式投資。残り60%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 20%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 30%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 20%
・世界債権 STAMグローバル債券 30%

70代
100-70=30%を株式投資。残り70%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 15%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 35%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 15%
・世界債権 STAMグローバル債券 35%

80代
100-80=20%を株式投資。残り80%を債券に投資。日本円と外貨は半分づつ。
・日本株式 Topix ETF 10%
・日本債券 個人向け国債10年変動型 40%
・世界株式 iシェアーズMSCIコクサイ 10%
・世界債権 STAMグローバル債券 40%

以上のポートフォリオはおおまかな目安を書いたものです。

実際には、独身or既婚、子供の数、住宅は持ち家or賃貸、本人の収入予想などの個別事情によって、取ることができるリスク割合は大きくことなります。


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ETFとETNの違い

ETFとETN(Exchange Traded Note)はともにベンチマーク指数に連動する投資成果を目指す商品です。同じ指数連動商品のため混同されるケースも多いですが、商品の仕組み自体かなり異なります。

ETF・構成銘柄の現物株を保有する
ETN・構成銘柄の現物株を保有しない

ETNでは、現物株自体は保有せず、ETNを発行した企業がそのベンチマーク指数に連動した金額の支払いを保証するものです。つまり、債券に近い商品だと思います。

ETNへの投資で最も注目しなければいけない点は、ETNを発行している企業が破たんした場合、保証されている金額の支払いが受けられなくなる可能性があることです。

つまり、ETN発行体の破たんリスクを抱えた商品ですので、ETNを発行している企業の信用リスクについてETNに投資する前や保有している期間注目し続ける必要があります。

また、日本国内のETFでは、ETFとETNをまとめて「ETF」と呼んでいるため、ETFなのかETNなのかを理解した上で投資する必要があります。

海外ETFには外貨への変換が必要

海外ETFを購入するには、その国の外貨が必要です。そのため、あらかじめ為替取引を行い、外貨を準備しておく必要があります。

ネット証券の場合、1ドル当り25銭の為替手数料がかかります。この為替手数料も、海外ETFを購入する上で必要な経費として、考えておく必要があります。

また、海外ETFを売却して得た資金は外貨のまま外国証券取引口座に入金されるケースが多いです。そのため、日本でお金を引き出すには、日本円に変換する必要があります。

再度別の海外ETFを購入する予定があれば、外貨のまま口座に入れておくと、為替取引の回数が少なくなり、結果として為替手数料が削減できます。

海外ETFの税金

海外ETFの分配金には、外国と日本で2重課税されるケースがあります。

例えば、米国ETFで100万円の利益が出た場合、
まず米国で10%課税され、残った利益を国内で10%課税されます。(特例終了後は20%)

100万円×0.9×0.9=81万円
つまり、100万円の利益に対し19%が課税される計算になります。

香港ETFの場合、香港での課税はありませんので、国内税額10%だけ課税されます。

ただし、確定申告をすることで外国税額控除を受けることができ、支払い税額の一部の払い戻しを受けることができます。

海外ETFは特定口座が利用できないため、譲渡益の証券会社による自動支払いはできません。

面倒ですが、確定申告をして譲渡益の確定・納税を行う必要があります。

海外ETFの売買手数料

海外ETFは外国の証券取引所で売買するため、国内株式などより売買手数料は高くなります。
楽天証券 1000口(株)まで31・5ドル
SBI証券 1000口(株)まで26・25ドル
※米国ETFの場合

1ドル=100円と仮定すると、楽天証券では最低3150円、SBI証券でも2625円かかります。
楽天証券・SBI証券の場合、1000口までは上記の料金で売買できるため、売買する口数(株式数)が多いほど、一口あたりの売買手数料は減少します。

例えば、楽天証券で100口購入する場合と1000口購入する場合では、
・一口当りの売買手数料 3150円÷100=31.5円
・一口当りの売買手数料 3150円÷1000=3.15円
となり、購入口数が多いほど一口当りの手数料は低くなります。

そのため、海外ETFは毎月積み立てるより、まとまった金額が貯まった段階でまとめて購入する方が、購入手数料は低くなります。

海外ETFの確定申告

海外ETFは特定口座が使えないことが多いため、譲渡益・配当利益は確定申告する必要があります。

例えば、特定口座利用の日本株式で利益がでて海外ETFは損失を出している場合、確定申告をすることで、損益を相殺することができます。

特定口座と一般口座(海外ETF)をトータルして損失が出ている場合、確定申告をすると損失の繰越控除が来年度以降受けられます。

また海外ETFは通常、分配金は外国と日本国内で2重課税されています。確定申告をすることで、外国税額控除が受けられ支払い税額の一部の払い戻しを受けることができます。

海外ETFを購入する場合は、忘れずに確定申告を行うことが重要です。

国内証券会社で買えるおススメ海外ETF

国内証券会社で買えるおススメ海外ETF

iシェアーズMSCIコクサイ・インデックスファンド(TOK)
日本を除く、先進国各国の株式市場に投資します。
TOPIX-ETFと組み合わせることで、それら2銘柄だけで世界中の株式市場に投資できます。
信託報酬 0.25%
取扱証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券


iシェアーズMSCIエマージングマーケット・インデックスファンド(EEM)
世界中の新興国にこのETFだけで分散投資します。
新興国の成長力を幅広く取り込みたい方には、このETFがおススメです。
信託報酬 0.74%
取扱証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興証券


iシェアーズMSCIブラジル・インデックスファンド(EWZ)
資源国として注目を集めているブラジルの株式市場に投資できます。潜在成長力は極めて高い国ですので、このETFを購入して数十年単位で保有すると、かなりの資産が京成される可能性もあります。
信託報酬 0.68%
取扱証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券


iシェアーズ・iBoxx米ドル建て投資適格社債ファンド(LQD)
アメリカの投資適格社債(各付けBBB以上)の中でも、流動性が高い100銘柄に分散投資します。米国国債より若干利回りが高くなります。米ドル建ての債券で運用をお考えの方には、よいETFだと思います。
信託報酬 0.15%
取扱い証券会社 楽天証券


SPDR(スパイダー) S&P 500ETF(SPY)
アメリカ株式市場の代表的指数であるS&P500に投資します。また、信託報酬も格安ですので、長期投資にも最適です。アメリカ企業への投資を検討されている方は、このETFから始めてみると良いと思います。
信託報酬 0.09%
取扱証券会社 楽天、野村、大和、日興証券


iシェアーズMSCI・EAFE・インデックスファンド(EFA)
アメリカ以外の世界各国の株式市場に投資します。アメリカ企業には投資をしたくない方には、最適なETFです。
信託報酬 0.34%
取扱証券会社 楽天、SBI証券


トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(2800)
格安の信託報酬で、香港上場企業に分散投資します。中国本土で事業展開している企業も多いため、中国の成長力を取り込むことができます。信託報酬が格安なため長期投資に向いています。
信託報酬 0.05~0.1%
取扱証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興、マネックス、ユナイテッド、オリックス、松井、アイザワ証券


Lyxor ETF MSCI インディア(リクソー・ETF・MSCI・インディア)
高成長が続いているインドに分散投資します。日本国内ではインド個別企業の情報が少ないため、ETFによる投資をおススメします。
信託報酬 0.85%
取扱証券会社 楽天、SBI証券


iシェアーズ・S&P・グローバルウォーター・ファンド(IH20IM)
S&Pグローバルウォーター指数に連動します。世界人口の爆発的増加に伴い、水需要は年々高まっています。水関連企業には今後も高い成長性が期待されるため、このETFを購入し、長期保有することは長期的な資産形成上有効だと思います。
信託報酬 0.65%
取扱証券会社 野村、大和証券


iシェアーズ・S&P・グローバル公共事業セクター・インデックスファンド(JXI)
S&Pグローバル公共事業セクター指数に連動します。公共事業は景気に影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が多く含まれるため、景気変動に振り回されず長期的な成長が期待できます。また、通常の企業に比べて、経営破たんリスクも小さい傾向があります。このETFを長期的に積み立てることで、ゆっくり着実な資産成長を図ることができます。
信託報酬 0.48%
取扱証券会社 楽天証券


iシェアーズ・S&P・グローバルヘルスケアセクター・インデックスファンド(IXJ)
S&Pグローバルヘルスケアセクター指数に連動します。ヘルスケア分野も景気に影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が多数含まれています。景気変動に振り回されず、長期に着実な資産成長を目指す方には、良いETFだと思います。
信託報酬 0.48%
取扱証券会社 楽天証券

海外ETF活用のおすすめポートフォリオ

海外ETF活用のおすすめポートフォリオ

(基本的なポートフォリオ)
投資種類 商品名 投資割合 信託報酬(管理コスト)
日本株式 TOPIX ETF 25%  (信託報酬 約0.1%)
日本債券 個人向け国債10年変動型 25%
世界株式 iシェアーズMSCIコクサイインデックスファンド 25% (信託報酬 約0.25%)
世界債権 iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ファンド 25% (信託報酬 約0.15%)
株式と債券の割合を半分づつにしたポートフォリオです。円と外貨比率も折半にしています。世界債権はアメリカの投資適格社債ファンドを採用しています。


(株式のみのポートフォリオ)
日本株式 TOPIX ETF 50%  (信託報酬 約0.1%)
世界株式 iシェアーズMSCIコクサイインデックスファンド 50% (信託報酬 約0.25%)
国内・海外の株式に半分づつ投資しています。債権投資は不要だとお考えの方には、このポートフォリオだけで、国内と世界の株式市場に十分分散投資ができます。

(株式のみのポートフォリオ)
日本株式 TOPIX ETF 33%  (信託報酬 約0.1%)
先進国株式 iシェアーズMSCIコクサイインデックスファンド 33% (信託報酬 約0.25%)
新興国株式 iシェアーズMSCIエマージングマーケットインデックスファンド 33% (信託報酬 0.74%)
日本株式・先進国株式・新興国株式に1/3づつ投資しています。新興国の成長力をポートフォリオに取り込んでいます。その分、株価変動リスクは大きくなります。


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通貨型海外ETF

通貨型海外ETF

・CurrencyShares Australian Dollar Trust 豪ドル/米ドルレートに連動 0.4%
・CurrencyShares British Pound Sterling Trust 英ポンド/米ドルレートに連動 0.4%
・CurrencyShares Canadian Dollar Trust カナダドル/米ドルレートに連動 0.4%
・CurrencyShares Euro Currency Trust ユーロ/米ドルレートに連動 0.4%
・CurrencyShares Swiss Franc Trust  スイスフラン/米ドルレートに連動 0.4%
・CurrencyShares Mexican Peso Trust メキシコペソ/米ドルレートに連動 0.4%
・CurrencyShares Swedish Krona Trust スウェーデンクローネ/米ドルレートに連動 0.4%

通貨型海外ETFでは、為替変動による利益のほか、その通貨国の短期金利による収益も期待できます。豪ドルやポンドなど高金利通貨の方が低金利通貨より、金利収益は高くなります。

日本から投資する場合の注意点としては、投資通貨・米ドル・日本円の3つの為替変動によって収益が決まるため、投資国通貨が上昇しても、同時に円高ドル安になると収益が減る可能性があります。

商品(コモディティ)海外ETF

商品(コモディティ)海外ETF

・SPDR Gold Shares (スパイダー・ゴールド・シェア) ロンドン金価格  0.4%

・i Shares Silver Trust (iシェアーズ・シルバー・トラスト) ロンドン銀価格  0.5%

・United States Natural Gas Fund LP   天然ガス先物 0.6%

・United States Oil Fund LP WTI原油先物 0.5%

・United States Gasoline Fund LP 無鉛ガソリン先物 0.6%

・i Shares GSCI Commodity Indexed Trust(iシェアーズ・S&P・GSCI・コモディティ・インデックス・トラスト) S&P GSCIトータルリターン指数  0.75%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

・Lyxor ETF Commodities CRB(リクソー・ETF・コモディティーズ・CRB) ロイター/ジェフリーズCRB指数 0.35%
 取扱い証券会社 楽天、SBI証券

海外ETFを活用すれば、金・銀・天然ガス・原油など様々な商品価格に連動させることができます。金や銀などは、株式変動と違う変動をすることが多く、ポートフォリオの一部に組入れることで、ポートフォリオ全体の変動を安定化させる効果が期待できます。

「i Shares GSCI Commodity Indexed Trust(iシェアーズ・S&P・GSCI・コモディティ・インデックス・トラスト)」は、原油の構成割合が高いため、原油価格の影響を受けやすくなっています。

債券(社債など)型海外ETF

債券(社債など)型海外ETF

・i Shares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond Index Fund (iシェアーズ・iBoxx・米ドル建て・投資適格社債ファンド) iBoxx米ドル建てリキッド投資適格インデックス 0.15%
 取扱い証券会社 楽天証券

・i Shares S&P National Municipal Bond Index Fund S&P米国地方債インデックス 0.25%

・i Shares iboxx $ High Yield Corporate Bond Index Fund(iシェアーズ・iBoxx・米ドル建て・ハイイールド社債・ファンド) iBoxx米ドル建てリキッド・ハイイールド・インデックス 0.5%
 取扱い証券会社 楽天証券

社債分野の海外ETFは「i Shares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond Index Fund(iシェアーズ・iBoxx・米ドル建て・投資適格社債ファンド)」が良いと思います。
アメリカの投資適格社債100銘柄に投資します。平均各付けはA+程度と高いため、デフォルト(債務不履行)リスクは低く設定してあります。
また、信託報酬は0.15%と格安です。ただし、為替変動リスクはありますので、できるだけ円高水準のタイミングで積み立てることが重要です。

よりリスクを取り、高利回りを期待される方は、「i Shares iboxx $ High Yield Corporate Bond Index Fund(iシェアーズ・iBoxx・米ドル建て・ハイイールド社債・ファンド)」も良いかと思います。格付けがBBBクラスの社債にも投資しているため、デフォルトリスクは上記のETFより高めです。

REIT海外ETF

REIT海外ETF

・Vanguard Reit ETF(バンガード・リート・ETF) MSCI米国REITインデックス  0.12%  アメリカのREIT100銘柄に分散投資します。
・i Shares(iシェアーズ) FTSE EPRA/NAREIT Asia Index Fund FTSE EPRA/NAREITアジア・インデックス   0.48% アジア・太平洋地域のREITに投資します。
・i Shares(iシェアーズ) FTSE EPRA/NAREIT Europe Index Fund FTSE EPRA/NAREITヨーロッパ・インデックス  0.48%  ヨーロッパ地域のREITに投資します。
・i Shares(iシェアーズ) FTSE EPRA/NAREIT Global Real Estate ex us Index fund FTSE EPRA/NAREIT世界不動産インデックス   0.48%   アメリカ以外の世界REITに投資します。
・i Shares(iシェアーズ) FTSE NAREIT Industrial/Office Index Fund FTSE NAREIT産業施設/オフィス・インデックス  0.48%  オフィスビル投資が中心のREITETFです
・i Shares(iシェアーズ) FTSE NAREIT Retail Index Fund FTSE NAREIT商業インデックス  0.48%  商業施設へ投資するREITのETFです

REITの海外ETFでは「Vanguard Reit ETF」の信託報酬が圧倒的に安いです。アメリカのリート市場は世界の約半分を占めていますので、同ETFだけでもある程度の分散投資ができると思います。

インデックスファンドであるSTAMグローバルREIT(ノーロード型)で毎月積み立てをし、ある程度以上の金額になったらVanguard Reit ETFに乗り換えていくと、管理コストが低くできると思います。

債券(国債)型海外ETF

債券(国債)型海外ETF

・Lyxor(リクソー) ETF EuroMTS 1-3Y EuroMTS1-3年国債インデックス  0.17%
・Lyxor(リクソー) ETF EuroMTS 3-5Y EuroMTS3-5年国債インデックス  0.17%
・Lyxor(リクソー) ETF EuroMTS 5-7Y EuroMTS5-7年国債インデックス  0.17%
・Lyxor(リクソー) ETF EuroMTS 7-10Y EuroMTS7-10年国債インデックス  0.17%
・Lyxor(リクソー) ETF EuroMTS 10-15Y EuroMTS10-15年国債インデックス  0.17%
・Lyxor(リクソー) ETF EuroMTS 15+Y EuroMTS15年超国債インデックス  0.17%

ユーロ採用各国の国債に分散投資する海外ETFです。国債の残存期間によって、商品が分かれています。短期国債の方が、その時々の政策金利の影響を受けやすい傾向にあります。基本的には、長期国債の方が利回りは高く設定してあります。

また、為替リスクに注意が必要です。

南北アメリカ国別海外ETF一覧

南北アメリカ国別海外ETF一覧

商品名   連動指数   信託報酬
・SPDR S&P 500 ETF(スパイダー・S&P500・ETF)  S&P500 0.1%
 取扱い証券会社 楽天、野村、大和、日興証券

・Diamonds Trust series1(ダイヤモンズ・トラスト・シリーズ1) ダウ工業株30種平均指数 0.18%
 取扱い証券会社 楽天、野村、大和、日興証券

・i Shares S&P Index Fund(iシェアーズ・S&P・インデックスファンド) S&P500 0.09%
 取扱い証券会社 楽天、SBI証券

・PowerShares QQQ Trust .Series1(パワーシェアーズ・QQQ・トラスト・シリーズ1) ナスダック100指数 0.2%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興証券

・i Shares MSCI Canada Index Fund (iシェアーズ・MSCI・カナダ・インデックスファンド) MSCIカナダ・インデックス  0.52%

・i Shares MSCI Mexico Index Fund(iシェアーズ・MSCI・メキシコ・インデックスファンド) MSCIメキシコ・インベスタブル・マーケット・インデックス  0.51%
 取扱い証券会社 楽天、野村、大和証券

・i Shares MSCI Brazil Index Fund(iシェアーズ・MSCI・ブラジル・インデックスファンド)  MSCIブラジル・インデックス  0.68%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

・i Shares MSCI Chile Index Fund(iシェアーズ・MSCI・チリ・インデックスファンド)   MSCIチリ・インデックス 0.74%

アメリカ本土への投資は、「SPDR S&P 500 ETF(スパイダー・S&P500・ETF)」を活用すると、信託報酬0.1%と格安の管理コストで投資できます。

また、資源国として注目されているブラジルへの投資は、「i Shares MSCI Brazil Index Fund(iシェアーズ・MSCI・ブラジル・インデックスファンド)」がおススメです。全ETFの中でも、上位の純資産高を持つ、人気のあるETFです。

ヨーロッパ国別海外ETF一覧

ヨーロッパ国別海外ETF一覧

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Sweden Index Fund     MSCIスウェーデン・インデックス 0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Germany Index Fund     MSCIドイツ・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Italy Index Fund      MSCIイタリア・インデックス 0.52%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Belgium Index Fund     MSCIベルギー・インベスタブル・マーケット・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Switzerland Index Fund  MSCIスイス・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Netherlands Index Fund  MSCIオランダ・インベスタブル・マーケット・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Austria Index Fund    MSCIオーストリア・インベスタブル・マーケット・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Spain Index Fund     MSCIスペイン・インデックス 0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI France Index Fund    MSCIフランス・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI UK Index Fund      MSCI英国・インデックス  0.51%

・i Shares(iシェアーズ) MSCI Turkey Investable Market Index Fund MSCIトルコ・インベスタブル・マーケット・インデックス  0.68%

海外ETFを使えば、ドイツ、イギリス、フランス、スペインなど、ヨーロッパ各国の株式市場に連動させた投資も簡単にできます。

信託報酬は概ね0.5%程度のものが多いです。ただ、国内の証券会社から購入できるETFはまだ少ないようです。

南アフリカ海外ETF

南アフリカ海外ETF

・i Shares MSCI South Africa Index Fund(iシェアーズ・MSCI・南アフリカ・インデックスファンド) MSCI南アフリカインデックス 0.68%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

 海外ETFでは、南アフリカ株式市場にも投資できます

アジア太平洋国別海外ETF一覧

アジア太平洋国別海外ETF一覧

・i Shares MSCI HongKong Index Fund(iシェアーズ・MSCI・香港・インデックスファンド)  MSCI香港インデックス 0.52%

・Tracker Fund of HongKong(トラッカー・ファンド・オブ・香港) 香港ハンセン指数 約0.1%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興、マネックス、ユナイテッド、オリックス、松井、アイザワ証券

・Hang Seng H-share Index Fund ETF(ハンセンH株・インデックス・ETF) ハンセンH株指数 0.6%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興、マネックス、ユナイテッド、オリックス、松井、アイザワ証券

・i Shares MSCI Malaysia Index Fund(iシェアーズ・MSCI・マレーシア・インデックスファンド)  MSCIマレーシアインデックス 0.51%
 取扱い証券会社 楽天、大和証券

・i Shares MSCI Singapore Index Fund(iシェアーズ・MSCI・シンガポール・インデックスファンド)  MSCIシンガポールインデックス 0.51%

・i Shares MSCI Taiwan Index Fund(iシェアーズ・MSCI/台湾・インデックスファンド)   MSCI台湾インデックス  0.68%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

・i Shares MSCI SouthKorea Index Fund(iシェアーズ・MSCI・韓国・インデックスファンド) MSCI韓国インデックス  0.68%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

・i Shares MSCI FTSE/Xinhua China25 Index Fund(iシェアーズ・新華中国25・インデックスファンド) FTSE/新華中国25インデックス0.74%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

・i Shares MSCI FTSE/Xinhua A50 China Tracker(iシェアーズ・FTSE・新華A50・チャイナ・トラッカー) FTSE/新華A50指数 0.99%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興、ユナイテッド、マネックス、オリックス、松井、アイザワ証券

・i Shares MSCI China Tracker(iシェアーズ・MSCI・チャイナトラッカー) MSCI・チャイナ指数 0.99%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、マネックス、ユナイテッド、オリックス、松井、アイザワ証券

・i Shares MSCI Thailand Investable Market Index Fund(iシェアーズ・MSCI・タイ・インベスタブルマーケット・インデックスファンド) MSCIタイインベスタブルインデックス 0.68%

・i Shares MSCI Israel Capped Investable Market Index Fund(iシェアーズ・MSCI・イスラエル・キャップド・インベスタブルマーケット・インデックスファンド) MSCIイスラエルキャップドインベスタブルマーケットインデックス 0.68%

・i Shares MSCI Australia Index Fund(iシェアーズ・MSCI・オーストラリア・インデックスファンド) MSCIオーストラリアインデックス 0.51%

・Lyxor ETF MSCI India(リクソー・ETF・MSCI・インディア)  MSCIインドインデックス  0.85%
 取扱い証券会社 楽天、SBI証券

・i Shares BSE Sensex India Tracker(iシェアーズ・BSEセンセックス・インディア・トラッカー) BSEセンセックス指数 0.99%
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和、ユナイテッド、マネックス、オリックス、松井、アイザワ証券

・db x-trackers FTSE Vietnam ETF  FTSEベトナムインデックス  0.85%

アジア太平洋地域の国別ETFには、中国・香港・インドからシンガポール、マレーシア、イスラエルまであります。

特に、中国の高成長をポートフォリオに取り込みたい方には「Tracker Fund of HongKong(トラッカー・ファンド・オブ・香港)」がおススメです。信託報酬が0.1%と格安な上、構成銘柄の中には、中国本土で事業展開をしている企業も多数含まれているため、中国成長の恩恵を十分受けることができます。

中国の個別企業への投資はリスクが高く控えたいが、中国全体の成長には投資したい方には、このようなETFから積み立てを初めてみると良いかと思います。

南アメリカ株式型海外ETF一覧

南アメリカ株式型海外ETF一覧

・i Shares S&P Latin America 40 Index Fund(iシェアーズ・S&P・ラテンアメリカ40・インデックスファンド) S&Pラテンアメリカ40インデックス 0.5% 南アメリカ大陸諸国の株式市場に投資します。アルゼンチン、チリ、ブラジル、メキシコの40社。

南アメリカ株式市場に投資するETFです。新興国が多いため、株価・為替変動リスクが大きい点に注意が必要です。

アジア太平洋地域株式型海外ETF一覧

アジア太平洋地域株式型海外ETF一覧

・i Shares MSCI Pacific ex-japan Index Fund(iシェアーズ・MSCI・パシフィック・インデックスファンド) MSCIパシフィック・フリーインデックス 0.5% 日本を除く、オーストラリア・香港・ニュージーランド・シンガポールなど、アジア太平洋の株式市場に投資します
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村證券

・Vanguard Pacific ETF(バンガード・パシフィック・ETF) MSCIパシフィック・インデックス 0.18% 日本、香港、オールトラリア、ニュージーランド、シンガポールのアジア太平洋5ヵ国の株式市場に投資します

・db x-trackers MSCI EM Asia TRN Index ETF MSCI総合リターンアジア新興国市場インデックス 0.65% アジア新興国9ヵ国の株式市場に投資します。中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、台湾、タイ。

アジア太平洋の成長力をポートフォリオに取り込みたい方には、上記のようなETFが良いと思います。

ただ、アジア地域は新興国が多く、株価変動も大きい傾向があります。
サブプライムローンによる世界金融危機・世界不況の影響が続き、株価が下落を続けている間に、コツコツと積み立てていくのがよいと思います。

ヨーロッパ地域株式型海外ETF一覧

ヨーロッパ地域株式型海外ETF一覧

・Vanguard European ETF(バンガード・ヨーロッパ・ETF) MSCIヨーロッパ・インデックス 0.18% ヨーロッパ16カ国の株式市場に投資します

・i Shares S&P Europe350 Index Fund(iシェアーズ・S&Pヨーロッパ350・インデックスファンド) S&Pヨーロッパ350指数 0.6%
 取扱い証券会社 楽天、SBI証券 

・Lyxor ETF Eastern Europe(リクソー・ETF・東ヨーロッパ) CECE Eur 0.5% 東欧諸国の株式市場に投資します。ポーランド、チェコ、ハンガリー。

・Market Access South-East Europe Traded Index Fund(マーケットアクセス・南東ヨーロッパ・トレード・インデックスファンド) 南東欧上場株価インデックス 0.8% 南東欧諸国の株式市場に投資します。クロアチア、スロベニア、ブルガリア、ルーマニア。

ヨーロッパ地域への投資はVanguard European ETF(バンガード・ヨーロッパ・ETF)がよいと思います。上記以外にもヨーロッパ株式型ETFは多数ありますが、信託報酬は同ETFが0.18%と最も安くなっています。

新興国株式型海外ETF

新興国株式型海外ETF

商品名      連動指数     信託報酬  特徴
・iShares MSCI Emerging Markets Index Funds(iシェアーズ・MSCI・エマージングマーケット・インデックスファンド) MSCIエマージング・マーケット・インデックス 0.75% 新興国25ヵ国に投資します
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和、日興証券

・Vanguard Emerging Markets ETF(バンガード・エマージングマーケット・ETF)  MSCIエマージング・マーケット・インデックス0.3% 新興国25ヵ国に投資します

・db x-trackers MSCI EM EMEA TRN Index ETF MSCI総合リターンEMEA新興国市場インデックス 0.65% 東欧・中東・アフリカなど新興国10ヵ国の企業に投資します

・db x-trackers S&P Select Frontiers ETF S&Pセレクト・フロンティア・インデックス 0.95% カザフスタン、ウクライナ、UAE、ナイジェリア、クロアチア、ベトナムなど、新興国に投資します

新興国株式の代表的なETFに、「iShares MSCI Emerging Markets Index Funds(iシェアーズ・MSCI・エマージングマーケット・インデックスファンド)」と「Vanguard Emerging Markets ETF(バンガード・エマージングマーケット・ETF)」があります。

共にMSCIエマージング・マーケット・インデックス指数に連動します。Vanguardの方が信託報酬が0.3%と安くおススメです。

グローバル株式型海外ETF一覧

グローバル株式型海外ETF一覧
商品名            連動指数    信託報酬 特徴
・iShares MSCI ACWI Index Fund MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス 0.35% 先進国・新興国含む世界48ヵ国の株式市場に連動

・i Shares MSCI EAFE Index Funds(iシェアーズ・MSCI・EAFE・インデックスファンド) MSCI EAFEインデックス 0.34% アメリカとカナダを除く世界各国株式に連動
 取扱い証券会社 楽天、SBI証券

・i Shares MSCI Kokusai Index Funds(iシェアーズ・MSCI・コクサイ・インデックスファンド) MSCI KOKUSAIインデックス 0.25% 日本を除く世界各国の株式市場に連動
 取扱い証券会社 楽天、SBI、野村、大和証券

・Vanguard Europe Pacific ETF(バンガード・ヨーロッパ・パシフィック・ETF) MSCI EAFEインデックス 0.15 アメリカとカナダを除く世界株式市場に連動

・Vanguard FTSE All-World ex-us ETF(バンガード・FTSE・オールワールド・ETF) FTSEオールワールドインデックス 0.25% アメリカを除く世界47ヵ国の株式市場に連動

・Lyxor ETF MSCI World(リクソー・ETF・MSCI・ワールド) MSCIワールドインデックス 0.45% 先進国23ヵ国に投資
 取扱い証券会社 楽天証券

・i Shares S&P Global 100 Index Fund(iシェアーズ・S&P・グローバル100・インデックス・ファンド) S&Pグローバル100指数  0.4%
 取扱い証券会社 楽天、SBI証券

海外ETF純資産額ランキング

海外ETF純資産額ランキング(アメリカ証券取引所上場分)2008年時点

商品名(カナ読み)  連動指数
1SPDR S&P 500ETF(スパイダー・S&P500・ETF) S&P500(アメリカ株式)

2i Shares MSCI EAFE Index Funds (iシェアーズ・MSCI・EAFE・インデックスファンド) MSCI EAFEインデックス(アメリカ以外の世界株式)

3i Shares MSCI Emerging Markets (iシェアーズ・MSCI・エマージングマーケット) MSCIエマージング・マーケッツ・インデックス

4SPDR Gold Shares (スパイダー・ゴールド・シェア) 金価格

5Power SharesQQQ (パワー・シェアーズQQQ) NASDAQ-100

6SPDR S&P 500 Index Funds (スパイダー・S&P500・インデックスファンド) S&P500(アメリカ株式)

7i Shares Russell 1000 Growth Index Funds(iシェアーズ・ラッセル1000・グロース・インデックスファンド) ラッセル1000成長株インデックス

8Vanguard Total Stock Market ETF(バンガード・トータルストックマーケット・ETF) MSCI US ブロード・マーケット・インデックス

9i Shares MSCI Brazil Index Funds (iシェアーズ・MSCI・ブラジル・インデックスファンド) MSCIブラジル・インデックス

10i Shares(iシェアーズ) Lehman 1-3 Year Treasury Bond Index Fund(iシェアーズ・リーマン・1-3年米国国債インデックスファンド) リーマン・ブラザーズ1-3年米国国債インデックス

純資産が高いETFを見ても、アメリカ株式のS&P500やアメリカ以外の世界株式に連動したMSCI EAFEインデックス、金価格、ブラジル株式、アメリカ国債など、様々な種類のETFがランクインしています。

これらのETFを組み合わせることで、自分専用のポートフォリオを簡単に構築できます。

インデックスファンドから海外ETFへ

インデックスファンドと海外ETFには、同じ指数に連動するものもあります。

インデックスファンドはノーロード(購入手数料無料)の投資信託が多くあります。海外ETFは海外証券取引所を経由して購入するため、購入時の取引手数料が千円以上など高い場合もあります。

そのため、一定額になるまでノーロード型のインデックスファンドで積み立て、その後一括して海外ETFを購入すると、購入手数料の総額は低くなります。

海外ETFのデメリット

海外ETFのデメリット

・購入時に海外証券取引所を経由するため、購入手数料が国内ETFに比べ高い
・多くのETFに為替リスクがある
・特定口座に入れられないケースもあり、確定申告が必要になる
・現地と国内で2重課税されるケースもある
・純資産高が小さいETFは将来的に上場廃止になる可能性がある
・日本国内の証券会社では取り扱っている銘柄が少ない。それ以外の銘柄を購入するには、海外の証券会社に口座を開く必要がある。

海外ETFの大きなデメリットは、特定口座に入れられない場合もあり確定申告が必要になる点です。特に特定口座を利用している個人投資家の場合、海外ETFを購入したために確定申告が必要になると、確定申告の時間・労力が新たに必要になる場合があります。

海外ETFのメリット

海外ETFのメリット
・世界各国の株式・債券・商品・REIT・通貨などに簡単に投資できる
・国内ETFに比べて種類が豊富
・分散投資効果が期待できる
・取引コスト(信託報酬など)が一般の投資信託に比べて低い
・信用取引ができる
・ベンチマーク指数と連動性が高く、ファンド内部の透明性が高い

海外ETFの最大のメリットは、世界各国の株式・債券・商品・REIT・通貨などに簡単に投資できる点です。

例えば、iShares MSCI ACWI Index Fundを購入すれば、この一銘柄だけで世界中の株式市場に投資できます。普通に世界中の株式市場に分散投資するには大量の資金が必要ですが、ETFがあるおかげで、一銘柄を購入するだけで同じリターンと分散投資効果が期待できます。

海外ETFとは

海外ETFとは、海外の証券取引所に上場している上場投資信託(ETF)のことです。

国内の証券取引所に上場している上場投資信託(ETF)と区別する目的で「海外ETF」と呼ばれています。

国内ETFは2009年7月現在約60本ですが、海外ETFは数百本単位で上場されており、その種類も国内ETFに比べて極めて豊富です。

例えば、全世界に株式市場に連動するETFや新興国株式市場に連動するETF、アメリカ社債に価格連動するETFなど、株式・債券・商品・REIT・通貨など、様々な種類の価格に連動したETFが海外ETFにはあります。
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