お薦め投資本・金持ち父さん貧乏父さん

「金持ち父さん貧乏父さん」は給料以外の不労所得の重要性を教えてくれる本です。自分の欲望に従った消費をせずに、将来に向かって投資を行い、不労所得の最大化を図ることの重要性を説いています。その中からいくつかの言葉を紹介します。

署名 金持ち父さん貧乏父さん
著者 ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター
訳  白根美保子

(内容)
・たいていの人はお金をたくさんもらっても、請求書の数が増えるだけだ

・みんな学校に行って、職業を見つけ、仕事を楽しんで、たくさんのお金を儲ける、そのことしか望まない。それで、ある日朝起きて気が付くんだ。お金にすごく困っているってね。それで、もう働くのをやめることができなくなる。お金を自分のために働かせるのではなく、お金のために働くことしか知らないとそういうことになるんだ。

・たいていの人には値段がある。それは人間だれしも恐怖と欲望という感情を持ち合わせているからだ。まず、お金を持たずにいることが怖いから必死で働く、そして給料を受け取ると欲張り心が頭をもたげ、もっとお金があればあれも買える、これも買えると考え始める。そのときに人生のパターンが決まる。

・(パターンは)朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う、また朝起きて、仕事に行き、請求書を支払う・・この繰り返しだ。

・人は欲望のために働く。つまりお金で買えると思っている喜びを手に入れるために、お金をほしいと思うんだ。でも、お金がもたらしてくれる喜びはたいていあまり長続きしない。だから人はもっと楽しいことを、もっと快適な生活を、もっと安定した生活をしたいと思って、より多くのお金を必要とするようになる。だから働き続けるんだ。

・給料が必要だということをどれだけ早く忘れることができるか、それが、君たちが大きくなってからの人生がどれだけ楽になるかを決める鍵だ。

・人生で大事なのはどれだけお金を稼げるかではなく、どれだけのお金を持ち続けることができるかだ。

・資産は私のポケットにお金を入れてくれる。負債は私のポケットからお金を取っていく。

・金持ちになりたいなら、ただ「資産を買うこと」に生涯を捧げればいい。中流以下にとどまっていたい人は負債を買えばいい。資産と負債の違いを知らないこと、これが多くの人がお金に困っている最大の理由だ。

・自分たちの消費癖が収入を増やす必要性を生み出していることに彼らは気づいていない。それどころか、自分がすでに持っているお金をどのように使うか、その選択の仕方が問題で、お金に困っている原因はそこにあるということすら気づいていない。

・スーパーマーケットがバーゲンセールをすると消費者はどっと押し寄せ買い溜めをする。ところが、株式市場がバーゲンセールを始めると、たいていの場合それは大暴落だの反落だのと呼ばれて、消費者はそこから逃げ出す。スーパーマーケットが値上げをするとそっぽを向いてほかで買い物をする消費者が、株式市場が値上がりすると買いに走る。

・利益は買った時に生まれるのであって、売った時に生まれるのではない



いくつかの言葉を紹介しましたが、ポイントは「収入-支出=貯まるお金」であり、支出を少なくして余った分を投資に回そう、ということだと思います。

「資産は私のポケットにお金を入れてくれる。負債は私のポケットからお金を取っていく」の言葉の意味は重要だと思います。例えば、多くの人は資産を買ったつもりで住宅を買うが、住宅ローンという名でポケットからお金を取っていく以上、住宅は負債だと考えられます。

また、多くの人のお金の流れは「仕事から収入を得、生活費や住宅・車のローンなどで出て行く」パターンだが、お金持ちのお金の流れは「資産から配当・債券金利・家賃収入などの収入を得、また株・債券・不動産などの資産を買う」パターンになっているという指摘も重要だと思います。

この本を読むと、日々節約をして余ったお金で株・債券・不動産などの資産を買い、毎月の不労所得を最大化することの大事さを改めて感じます。


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お薦め投資本・バフェット投資の王道

世界的なバリュー投資家・ウォーレン・バフェット氏についての本は数多くありますが、ここではその一冊「バフェット投資の王道」からバフェット投資の一部を紹介します。
署名 バフェット投資の王道
著者 ロバート・P・マイルズ
訳  三原淳雄、小野一郎

(内容)
・リスクとは自分が何をやっているかを理解していないことに尽きる

・一生でせいぜい20回くらいの投資の判断をすればいい。取引することよりも、所有することを優先すべきである。

・私たちは思索することが不足している一方、金勘定をしすぎるきらいがある

・10年後にどうなっているか予想できない企業を、彼(バフェット)は評価しない

・10年間保有するつもりがないなら、10分間でも(その株を)持ってはならない

・理解できる製品・サービスを提供する企業に投資する

・投資先企業がどうやって利益を上げているか、小学生の子供でも理解できるように説明することができる企業に投資する
・群集と意見が同じかどうかは、あなたの判断が正しいかどうかとは無関係である。あなたの原則と調査・データ・将来の予想・そして理由付けが正しければ、あなたの判断は正しい



ウォーレン・バフェット氏から学ぶべきことは多いと思いますが、私が最も重要視している点は「投資している企業について知る」という点です。

実際に株取引をしていると、その企業についてじっくり考えることより、日々の値動きの方に注意が向いてしまいます。自分が自身を持って、「1株1000円の価値がある会社を500円で買った」と思えるのであれば、日々の相場変動は無視できる精神状態になります。

そのためにも、企業分析をしっかり行って自分自身十分理解・納得した上で投資を行うことが重要です。そうすれば、多少の損失など気にならなくなり、自身を持って長期投資できると思います。

企業分析の視点
・長期的比較優位性があるか
・新規参入の脅威
・代替商品の可能性
・売り手の競争力
・買い手の競争力
・財務は健全か など

バフェット氏の言うように、一度買ったら最低10年間保有すると覚悟を決めれば、かなり慎重に投資先企業を研究すると思います。

また、一生涯で投資判断は20回までと決められていれば、相当慎重に投資先を研究し、絶対に安いと思える時期まで待って投資をすると思います。

バフェット氏に関する本を読むと、自分がどれだけその企業を理解して投資を行っているかについて改めて考えさせられます。

(逆にETFなどのインデックス投資は、投資先判断を各指数に委ねているため、投資先企業についてあまり研究せずに投資ができます。インデックス投資はその点が一番の魅力です)


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バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)で全世界の株式市場に投資

数多くの海外ETFの中でも、指折りで使いやすいETFが「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VANGUARD TOTAL WORLD STOCK ETF)です。

全世界の投資可能な市場時価総額の約90%以上をカバーしているため、全世界の株式市場への分散投資がこれ一本でできます。

(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
ベンチマーク指数 FTSE All-World インデックス(先進国・新興諸国を含む約47カ国、約2,900銘柄で構成されるインデックス)
信託報酬 0.3%
ティッカーコード(注文の祭に必要な番号):VT
上場先:ニューヨーク証券取引所
売買単位:10口以上10口単位、売却は1口以上1口単位
取扱証券会社 楽天証券、SBI証券、マネックス証券など
株価収益率(PER) 12.3倍(2009年3月末現在)
株価純資産倍率(PBR) 1.4倍(同)
利益成長率 17.8%

(国別投資比率)
アメリカ 44%
日本   9.5%
イギリス 8%
フランス 4.7%
ドイツ 3.2%
カナダ 3.2%
スイス 3.2%
オーストリア 2.8%
中国 2.1%
スペイン 1.9%
ブラジル 1.7%
韓国   1.7%
イタリア 1.5%
台湾   1.5%
香港  1.1%
南アフリカ 1.0%
インド 1.0%

信託報酬も格安です。極端に言うと、ポートフォリオの株式部分はこれ一本でも十分だと思います。

また、リバランスも自動的に行われるため、株式部分の地域別リバランスも必要ありません。

ただ、アメリカ株式市場への投資割合が44%程度ありますので、アメリカ市場の影響を強く受ける傾向があります。ダウやS&P500指数の動向を注意深く見ながら、積み立てていくことが重要です。

また、日本株式も10%程度含んでいますので、日本株を除外したい方は、MSCI-KOKUSAIインデックスファンドの方が良いと思います。
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