1秒で読む会社四季報の読み方②

四季報活用の個別企業の分析法のその②です。

私が利益剰余金の次に重視している指標は「売上高営業利益率」です。

営業利益とは、その会社の本業での利益率を表すものです。

利益には、他にも「経常利益」や「純利益」などがありますが、投資関係の損益や特別損益など、本業以外の要素も入ってきます。それらの利益には、赤字に転落しそうなときに、含み益を持つ土地を売って利益を出すことや、利益が大きすぎる時に含み損のある株を売って損を出すことなどができるため、経営者の判断によって恣意的に左右することができます。

営業利益はそのような利益操作がしにくく、その会社の本業の利益率(もうけをどの程度だすことができる事業か)を判断しやすいと思います。

個人的には売上高利益率が7%以上を過去数年続けている企業には魅力を感じます。つまり、継続して利益を上げ続ける総合力(業界の参入障壁や企業のコアコンピタンスなど)がその企業にはある可能性があると判断できます。

実際の投資判断では、景気敏感株かディフェンシブ株かなど、様々な要素を考慮して営業利益率を見る必要があります。
(例)鉄鋼・自動車・精密機器など景気に敏感な企業で、過去数年営業利益率が10%を越えているからといって、営業利益は景気後退期にどのていど確保できるか不透明な場合など。

会社四季報をパラパラめくって、売上高営業利益率を見ていくと、有名企業以外にも本当の実力がある企業(継続して高い利益を上げる可能性が高い会社)がみつかるかもしれません。


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