為替変動は実質実効レートで確認する

2011年10月末現在、1ドル=76円前後となっており、戦後史上最高値水準にあります。

ニュースでも「超円高」「史上最高値」などと報道をされています。

しかし、為替レートを見る場合に1ドル○○円という名目レードばかりに注目していると判断を誤る可能性があります。

日本は世界では珍しく長期的に物価下落が続いており、諸外国との物価上昇率の差はかなりあります。そのため、名目上は円高になっているけで、実質上はそこまで円高ではないという状況は生まれやすい状況です。

為替レートを考える場合、実質実効レートも確認した方が良いとおもいます。

世界各国の実質実効レートは国際決済銀行(BIS)のホームページで確認できます。
http://www.bis.org/statistics/eer/index.htm

英語のページですが、googleのchromeで開くと日本語翻訳ができますので読めると思います。

実質実効レートを見ると、戦後最高値を記録した95年4月頃と比べるとまだ25%ほど安い水準にあることが分かります。
(1995年は160ポイント弱、2011年9月は120ポイント弱)

対ドルの名目上はかなりの高値水準ですが、実質上はまだまだ上昇の余地があります。

外貨投資をする場合は、名目と実質のレートをよく見ながら投資をした方が良いと思います。
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