バランス型のインデックスファンドの信託報酬比較です。
インデックスファンドの中には、国内株式・債券、海外株式・債券、REITなどに分散投資するバランス型の投資信託もあります。
各投資信託によって、各資産への投資割合などは異なりますので、投資成果も多少異なってきます。
また長期投資では、保有コストが低いほうが投資家にとっての有利ですので、信託報酬や購入手数料を比較することが重要になります。
特に、10年・20年以上の長期投資を考えるのであれば、0.1%でも保有コストを低くすることは投資成果に影響を及ぼすため、しっかり比較した上で積み立てる金融商品を選択することが重要です。
<バランス型インデックスファンドの紹介>
(SBI資産設計オープン(愛称:スゴ6)) 信託報酬:年率0.714%
各資産割合
日本株式(TOPIX連動):20%
外国株式(MSCIコクサイインデックス):20%
日本債券:20%
外国債券(シティーグループ世界コクサイインデックス):20%
国内REIT:10%
外国REIT(S&PシティーグループグローバルREITインデックス):10%
※ 株式、債券、REITの割合は、40%、40%、20%
国内資産、外国資産の割合は、50%、50%
STAMインデックスシリーズを活用したバランスファンドです。信託報酬は0.714%と格安です。
この商品だけで、株式(国内・海外)、債権(国内・海外)、REIT(国内・海外)に分散投資できます。自分でポートフォリオを構築することが難しい方は、このファンドを積み立てるだけで十分だと思います。
(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド) 信託報酬:年率0.77%
各資産割合
日本株式5%
米国株式22%
欧州株式15%
アジア・太平洋先進国2%
新興国株式6%
日本債券10%
米国債券19%
欧州債券21%
※株式と債券のバランスは50:50
信託報酬は0.77%と、バランス型の投資信託では格安です。株式と債権の割合は半々です。
日本株式5%、日本債権10%と日本国内への投資割合は低く設定してあります。
REIT(不動産)への投資はありません。
このファンドを積み立てるだけでも、十分分散投資が可能です。
上記のSBI資産設計オープンと同様、自分でポートフォリオを構築することが難しい方にとっては、このファンドを積み立てるだけでも十分効果があると思います。
※海外資産の割合が高いため、為替変動リスクがあります。
(ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンド(愛称:投資生活))
信託報酬:
純資産100億円未満:年率0.63%
純資産100億円以上:年率0.525%
各資産割合
日本株式 33% (TOPIX連動型)
海外株式 33% (MSCIコクサイ指数連動型)
世界債権 33% (シティグループ世界国債インデックス指数連動型)
信託報酬は0.63%もしくは0.525%と上記の2ファンドよりさらに安く設定されています。
資産割合は、日本株式・世界株式・世界債券に1/3づつと、シンプルな構成になっています。
特徴は日本債権とREIT(日本・海外)を組入れていない点です。日本債権は直接個人向け国債を購入すればよいため、このファンドのようにファンド内に組入れてある合理性はありません。
海外資産が2/3を占めるため、為替変動リスクがあります。
分かりやすさと信託報酬の安さが魅力のバランスファンドです。
(3ファンドの中から選ぶポイント)
3ファンドとも、個人が長期的に積み立てるには適した商品だと思います。
個人的には、ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンドとセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドにはREITが組入れられていないため、SBI資産設計オープン(愛称:スゴ6)が良いと思います。
ただ、各資産割合は個人の好みよるため、自分が納得する商品を選ぶことが重要だと思います。