個別企業のナンピン買いの罠

個別企業株を買っている場合、株価が下がるとナンピン買いをしたくなる欲求にかられます。ナンピン買いを続けている間に下げ止まればいいのですが、さらに下落を続けた場合投資株数が増えている分、損失額も大きくなります。また、ポートフォリオに占めるその資産の割合が、大きくなりすぎるケースも考えられます。


例えば、資産500万円で日本株の投資割合を20%の100万円とします。
パナソニック株を1500円で100株購入。(自分なりのバリュー投資基準に沿って買おう)
その後、1200円まで下落。また100株購入。(かなり安くなったからまた買おう)
その後900円まで下落、また100株購入。(さらに割安になったな。また買おう)
その後700円まで下落、また100株購入。(とんでもなく割安だな。また買おう)
いつの間にか資産・日本株に占めるパナソニック株が大きすぎる状況になってしまいました。

このような状況が生まれるのは、自分の投資判断が正しいと思い込んでいるからです。バリュー投資においては、自分の投資判断を信じることは非常に大切です。しかし、逆に自分が間違っているかもしれないと考えていないと、つい一つの投資対象に前のめりになりすぎることがあります。

このようなナンピン買いの罠を避けるためにも、インデックスファンドやETFを機械的に買っていくことをおすすめします。つまり資産に占めるその投資対象の割合を決め、それを維持することです。

日本株をポートフォリオの20%持つのであれば、TopixのETFをその割合だけ持つことです。安くなったからといって投資割合を増やさずに、機械的にその割合を維持することで、前のめりになりすぎることによる大きな損失を回避できます。

インデックスファンドやETFをうまく利用することで、「買いたい欲求」「売りたい欲求」を自分でコントロールすることができます。
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